アメリカ留学にあたって、入国後にまずやらなければならない事の一つが銀行口座の開設です。
日本からの送金や学校への授業料の支払いはもちろんのこと、普段のアメリカ生活においてカード払いは必須とも言えるでしょう。
海外留学生がアメリカで新しく口座を開設する場合、身元確認に加えてアメリカで就学していることを証明するための書類が必要となります。
この投稿では私の過去の経験も交えて、アメリカ国内の主要銀行の学生向け銀行口座と、海外留学生の場合の必要書類も併せて紹介していきます。
留学生がアメリカの銀行を選ぶにあたっての注意点

アメリカでは自分が口座を持っている銀行のATMを利用する場合は手数料はかかりません。
ただ日本と違って月々の口座管理費や最低残高の規定、口座預金額以上の支払いをうっかりしてしまった場合のペナルティ等、気を付けるべき点は多々あります。
また銀行を選ぶ際に通っている学校や自宅からアクセスしやすいというのは重要なポイントです。
私もアメリカで最初に持った銀行口座は、通っていた学校の真ん前にあるバンク・オブ・アメリカの支店で開設しました。
煉瓦作りの古い建物の角に入った本当に小さな支店で、窓口が2つしかないのでいつも学生が並んで混みあっていた記憶があります。
学校から近い銀行支店であれば海外留学生の口座開設の手続きに慣れている可能性が高いですし、何かあった時、例えばデビットカードの紛失時など、慣れない英語で電話をかけるより支店に出向いたほうが早い場合もあります。
私は留学初年度に財布ごと盗まれて後処理が本当に大変でした(´;ω;`)
学生でクレジットカードをまだ持っていなかったので不幸中の幸いでしたが。
日本から送金する場合の現地受取手数料や、着金までにかかる日数も事前に確認しておきましょう。
口座の種類

もっとも一般的な口座の種類としてChecking Account (普通(当座)預金)とSaving Account (定期預金)があります。
Checking Accountはデビットカード・クレジットカード決済や小切手支払い時の引き落としに使われ、利子はほぼつかない場合が多いですが利用回数に制限がありません。
Saving Accountは普通口座よりは利子が付きますが、引き落としや送金の回数に制限が付きます。近年、利率が下がりChecking Accountと比べて縛りがある割にそれほど利点は見込めません。
学生であればChecking Accountがあれば十分ですが、銀行では両方開設するよう勧められるケースが多いようです。
Checking Account, Saving Accountともに最低限度の金額を口座に入れておかないと費用が発生する場合があるので開設時にしっかりチェックしましょう。
ちなみに口座開設時に発行されるデビットカードはクレジットカードとは違い後払いはできず、即日、遅くとも2,3日以内に口座から引き落とされます。デビットカードは口座と紐づいており、口座残高以内でのみ利用可能です。
またZelleやVenmoなどの電子送金システムが普及し、小切手を使う機会が本当に少なくなりました。下に紹介する学生向けのChecking Account も小切手による決済のオプションがないものがありますのでご注意ください。
主要銀行の学生向け口座紹介

Bank Of America (バンク・オブ・アメリカ)
Advantage SafeBalance Banking →詳細
米国全土支店数 | 4,200店舗以上 |
米国全土ATM数 | 16,000以上 |
口座管理費(月) | $4.95 (24歳未満の学生であれば$0) |
初回入金費用 | $25 |
預金高以上をうっかり支払ってしまった場合のペナルティ(Overdraft Fee/Non-Sufficient Fund fee)がかからない。
小切手による支払いのオプションはないのでデビットカードもしくはオンライン/モバイルバンキングになる。Zelleによる送受金が可能。
Wells Fargo (ウェルズ・ファーゴ)
Clear Access Banking →詳細
米国全土支店数 | 5,300店舗以上 |
米国全土ATM数 | 13,000以上 |
口座管理費(月) | $5 (24歳以下の学生であれば$0) |
初回入金費用 | $25 |
13 歳から24歳の学生用口座。Overdraft Fee/Non-sufficient Fundはかからない。
小切手による支払いのオプションはないのでデビットカードもしくはオンライン/モバイルバンキングになる。Zelleによる送受金が可能。
Everyday Checking →詳細
米国全土支店数 | 5,300店舗以上 |
米国全土ATM数 | 13,000以上 |
口座管理費(月) | $10 (諸条件を満たすと$0になる、下記参照) |
初回入金費用 | $25 |
17歳から24歳の学生用口座。Overdraft Feeは$35。
小切手、デビットカード、オンライン/モバイルバンキング、Zelleによる送受金が可能。
口座管理費$10が免除になる条件のうちのひとつが、月最低$500の給与等の振り込みが必要なので海外留学生には難しいかも。
HSBC Bank USA (エイチ・エス・ビー・シー・バンク ユー・エス・エー)
HSBC Choice Checking Account →詳細
米国全土支店数 | 148店舗 |
米国全土ATM数 | 12,000以上 |
口座管理費(月) | $15 |
初回入金費用 | $25 |
新規口座開設ボーナスキャンペーンや特定の条件を満たすと口座管理費$15が免除になる特典あるが、詳細を読むと海外留学生には条件を満たすのは難しい印象。
口座の開設自体は海外留学生でもできる。
U.S. Bank (ユーエス・バンク)
Student Checking Account →詳細
米国全土支店数 | 2,894店舗 |
米国全土ATM数 | 4,700以上 |
口座管理費(月) | $0 |
初回入金費用 | $25 |
月毎の明細表を書面で郵送希望する場合は$2/月。全体的に設定がシンプルで使いやすい印象。
小切手、デビットカード、オンライン/モバイルバンキング、Zelleによる送受金が可能。
TD Bank (ティー・ディー・バンク)
TD Convenience Checking →詳細
米国全土支店数 | 1,220店舗 |
米国全土ATM数 | 約700 |
口座管理費(月) | $15 (17歳から23歳の学生でかつ毎日の口座残高を$100以上で維持すれば$0になる) |
初回入金費用 | $0 |
支店数・ATMの数がかなり少ないので、居住州にもよるが現金の引き出し等は不便かもしれない。
他銀行のATM利用手数料は$3かかる。
小切手、デビットカード、オンライン/モバイルバンキング、Zelleによる送受金が可能。
Chase (チェイス)
Chase College Checking →詳細
米国全土支店数 | 4,700店舗以上 |
米国全土ATM数 | 約16,000 |
口座管理費(月) | $6 (在学中5年間は$0) |
初回入金費用 | $0 |
新規口座開設時に17歳以上24歳以下の学生でなければならない。
小切手、デビットカード、オンライン・モバイルバンキング、Zelleによる送受金が可能。
こちらの2021年10月18日までの学生新規口座開設$100ボーナスキャンペーンは、海外留学生にも該当するとのこと!
是非チャレンジして教えてください!! 私は年齢的に無理なので(;'∀')
英語で銀行口座を開設する場合のやり取りについてはこちらの記事を参照してね!
口座開設に必要な海外留学生の提出書類

銀行によって少しづつ違うので要確認ですが、大体どの銀行でも求められる基本の提出書類は以下のようになります。
- パスポート
- ビザ
- I-20 (F-1, M-1ビザの場合)かDS2019 (J-1ビザの場合)
- 学生証または運転免許証
- 現住所を確認できる郵便物または住所の記載された在学証明書 (Proof of Enrollment/Enrollment Verification) 学校のOffice of Admissions and RecordsやRegistrar's Officeで発行してもらいます。
- 初回入金費用
入手するのが難しい書類は特にありません。学校の海外学生課で問い合わせれば、どこそこの銀行にこれこれの書類を持参すれば口座開設できるよ、と教えてくれる場合もあるでしょう。
大きな総合大学であれば、キャンパス内に主要銀行支店が入っていることも。
また口座開設時の書類に電話番号の記入が必要ですので、携帯電話は日本から持参するか、先に契約を済ませておいたほうがよいでしょう。
アメリカ生活をスタートさせるにあたって必要な携帯電話や運転免許証取得の情報をまとめましたので、こちらの記事も是非ご覧ください。
まとめ
ポイントや特典が大好きなので個人的にはチェイスのキャンペーンが一押しデス!
マップを使って居住エリアにある銀行支店やATMを事前にチェックするといいかもしれませんね。
秋の新学期に向けて夏のうちに渡米して生活の準備をする学生さんも増えてくるころ。
アメリカもまだまだ制限はありますが、安全第一に勉学に励んでください!